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藤﨑職員

2006年10月25日

踊った、踊ったー

ティハールの休みも終わり、今日から仕事が始まった。すっきりと晴れた天気で気持ち良く出かけたら、道行く車がとても少ない。半年以上ネパールに暮らしていると、外に出た瞬間外の雰囲気を感じられるようになってきた。お祭りで人が出払っているのとは違う空気があった。通りかかったタクシーの運転手同士がなにやら言葉を交わしているのに聞き耳を立てると、どうやらカトマンズのあちこちで交通が封鎖されているらしいことが判った。

空のタクシーに声をかけると「今日はもう車庫へ帰る」と言って乗せてくれない。乗客がいるタクシーの運転手が「クプンドールなら乗せていくよ」というので、便乗させてもらった。近くの交差点では人だかりが出来ていて、警官が車両にUターンをしろと指示を出している。仕方なく裏道を通って事務所に向かった。事務所についてラジオをつけると、朝10時までの時限交通封鎖だというので、いずれスタッフも事務所に来るだろうと思いながら仕事を始めた。

本当に良い天気で、一日遠くにヒマラヤの山々がその姿を見せていた。結局、交通封鎖は大きな混乱もなく終わったようだがカトマンズの人々はそれも見ずにタイヤを燃やして空気を汚しているのは悲しいが、これもネパールの現実である。

さて、仕事を終えた夕方。

今日は定時に事務所を出て自宅に戻ると、楽しそうな太鼓や歌が聞こえて来た。なんだ、なんだ?と思いながら家に着くと、前庭に人だかり。大家さんと同じマガールの人たちがマガールの歌や踊りを見せてくれていた。ティハールの間家々を回っているのだという。マイクやスピーカーまで持参していた。

マガールの踊りを見るのは初めてだったが、音楽も踊りも優しく控えめな感じで奥ゆかしさすら感じた。マイクを持った男性が次に踊る曲の説明などをしており「日本人のバヒニ(私のこと)のために」と言ってある曲を始めた。周りの雰囲気から察すると私も踊りに加わることが期待されているらしい。せっかくの配慮だし、どうせ辺りも薄暗いから見えやしないか。それにこういう時に加わらないのは、周りを興ざめさせるだけ、と踊りに混じった。最初はどうして良いか判らなかったが、何曲か続けて踊るうちに、コツがわかってきた。手の動きは沖縄の踊りのように柔らかく、その場で小さな円を描くようにしながら小刻みに足を動かす、という感じか。

傍から見たらきっと不恰好なのだろうが、楽しければそれで良し。小一時間ほど踊ったり、眺めたりしながら過ごした。最後に互いの健康を願い、来年もまたここで会うことを約束してグループの人たちは引き上げていった。

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藤崎駐在員藤﨑文子
(ふじさきゆきこ)
ネパールに2006年2月から赴任しました。よろしくお願いします。

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