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キャラバン

2009年11月19日

福岡にて(キャラバン?日目)

全国キャラバンもすでに20数ヶ所での講演を終えて終盤に差し掛かり、今日は福岡にいる藤岡です。旅は今のところ無事に続けております。

10月中旬からの宇都宮→仙台→山形→札幌の旅が終わったあと、10月後半は東京、神奈川近郊を回り、そのあと11月1日から14日までは、佐渡→長岡→金沢→富山→大阪→松山→名古屋→静岡を2週間かけて回る、という非常に濃い日々でした。書き残さないとあまりにもったいない経験が多々ありながらキャラバン日記の更新が止まってしまったのには色々理由があるんですが、主なものは、

①東京近郊にいる間は自宅から出たり入ったりしていたため、帰宅後ご飯をつくったりしてそれなりに主婦っぽいことをしていて忙しかった。

②佐渡から始まった2週間は支援者の方々のお宅に泊めていただくことが多かったため、夜中まで飲んでしまいブログを書く余裕がなかった。

③キャラバン前半は全身蕁麻疹とひどい肩こりに悩まされ、北海道でお世話になった萱野さんのお連れ合いで鍼灸師の真理子さんに「それはストレスですよ」と指摘され、それから無理をするのをやめた。その後のキャラバン中、暇さえあればその土地の温泉やスーパー銭湯に入り、各地でみつけた整体やマッサージ治療院に駆け込んでいた。行く先々で「あなた背中ガチガチですよ」とか「いつギックリ腰になってもおかしくないよ」と言われ、ますます無理するのをやめた。

④残りの時間は講演の合間を縫って地元の名物を食べに行き、観光をし、現地の神社でおみくじを引いたりしてていて忙しかった。

といった状況です。どうしようもないですねー。

でも、この間のことはなんとか追いついてあとで書きたいと思います。だってそれはそれは面白かったし、考えさせられることも多かったんですよ。でもとりあえず今日は本日の福岡のことを書きます。

 

今日は福岡の天神駅近くの福岡NPOセンター(あすみん)にて、講演でした。集まってくださった方の平均年齢はたぶん今回のキャラバン中もっとも高かったと思います。70代、80代の女性が多かったんですよ。その中でもバングラデシュに行かれたことのある人も数人いらっしゃり、皆さんお元気でカクシャクとされていました。私自身、80歳になったとき、自分より40歳若い人間が話をするこういう勉強会に参加する意欲を持っていられるだろうか?と考えました。50代、60代から国際協力に関心を持ち始められた方々が、30年間関心を持ち続けられるということはすごいことだと思います。いらしていただいてとても嬉しかったです。ブックレットもたくさん買っていただいてありがとうございました。

講演は4時半ぐらいには終わり、主催者のアルスin福岡の方々とお茶しながらあれこれおしゃべりをしてお別れしたあと、私とアテンドの京井さん(シャプラニール唯一の20代女性)は、「さて、どうするかねー」とガイドブックや地図を見ながらホテルで真剣に検討したあと、以下のような方針を決定。

①まず長浜のスーパー銭湯に行く。

②その後、中洲の屋台で夕食をとる。

これは正解でした。

長浜のスーパー銭湯「湯の華」、一応天然温泉を加熱したものらしいんですけど、露天風呂もあってよかったです。さらによかったのは、ここから出てすぐのところに、焼き牡蠣の店が出てたんです。牡蠣を殻ごと炭火で焼いて食べるんですよ。いいでしょう?

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↑牡蠣を焼く京井嬢。彼女は就職して最初に出たお給料で、友達とオイスター・バーに行ったほどの牡蠣好きだそうで。私も牡蠣大好きだからお互いハッピーでよかったわ。テーブルの上に置いてある軍手はね、これを左手にはめて、右手はナイフで焼けた牡蠣をこじあけるんです。彼女はあんまりお酒は飲まないですけど、私はここでまず生ビール一杯。

それから中洲の屋台へ。ずらりと並ぶ屋台をまずひと通り見たあと最後尾の屋台に入り、おでんと手羽明太、いわし明太を注文。この手羽明太はおいしかったです。揚げた手羽先の中に明太子がぎしっと詰まってるんですよ。おでんも「餃子巻き」ってのは初めて食べましたねえ。わたし熱燗コップ2杯飲んでしまいました。

 

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↑中洲の屋台でのフジオカとキョウイ。

でもこういう屋台のお客さんって、地元の人より観光客とか出張で来た県外の人のほうが多いみたいですね。それでほとんどの人はラーメンだけ注文してますね。

1件目を出たあと、「なんか雑炊かなんかで締めたいねー」と言いつつそれっぽい店がないので、また別の屋台で焼きラーメンとモツ鍋を1つずつ注文。ここで私はまた梅酒を飲んでしまいました。

隣に座った出張中の男性二人は名古屋の人で、名古屋名物の話で盛り上がり、いろいろと名古屋の新知識を仕入れました。最近名古屋で話題の食べ物は「あんかけ風スパゲッティ」だそうです。

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↑屋台が並ぶ中洲の夜。

 

なんか仕事より飲んだ話ばかりになってしまいました。明日は小倉に移動します。

2009年10月23日

紅葉のキャンパスにて(キャラバン5日目@北星学園大学)

今日はお宅に泊まらせていただいている萱野さんが教鞭をとっていらっしゃる北星学園大学での講義。キャンパスは今、紅葉まっさかりですごくきれいです。

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今日、お話をさせていただくのは、萱野さんが担当されている「フェアトレード実習」の授業のひとコマ。これまでにも授業でシャプラニールのクラフトリンクの活動のことなどを取り上げていただいています。今日の私の話は直接クラフトとは関係ないけれど、フェアトレードをやっているNGOがほかにどんな活動をしているのか、ということも知っていただければ、と。

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話を聞いてくださった学生さんたちは、「フェアトレード実習」のクラスを取っている方々以外にも興味を持ってきてくれた方が何人かいらっしゃいました。真ん中あたりで真剣に聞いてくれている数人の女子学生さんたちの眼差しが印象的でしたが、あとで皆さんが書いてくれた感想を読んだら、男子学生の皆さんもちゃんと聞いてくれてたんだなあ、とわかりました。

感想の中で目に止まったのは、ある男子のこんなひと言。

「子どもは給料が安いから、扱いやすいから、おとなじゃなくて子どもを使用人として雇う。それって、先進国が途上国に仕事を出すのと似てないだろうか?」

彼はきっと不平等な貿易による搾取の構造のことを言いたかったんだと思います。「フェアトレード実習」のクラスをとっている学生さんならではの視点だな、と思いました。

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講義を終わって外に出たら、日がかげっていて寒~い。ダウン入りのハーフコートなんて大げさかなと思ったけど、やっぱり持ってきてよかった。

萱野さんと周囲の山々や札幌ドームがよくみえる学食で昼食(なぜかみちのくシリーズで仙台牛タンカレーにずんだもち!)をとったあと、キャンパス内にある森を通って萱野さん宅へ。この森、そんなに広くはないのですが、中に入るとどこか山に来たみたい。落ち葉のいい匂いがします。この森はどんぐりの生る「コナラ」という樹の北限なんだそうです。キタキツネが出ることもあるとか。

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キャンパス内の森を歩く萱野先生。いつもこの森を通って季節を感じながら出勤されるそうです。うらやましー。

 

夜はサイクロンの緊急救援や復興支援時に大きな支援をいただいた北海道内のある財団の副理事長さん、事務局長さんとの会食ですすき野へ。

ほんとはこちらがご接待しなければならない立場では...?と思いつつ、「4年間よくがんばったねー」と温かい言葉で迎えていただき、またもや北海道の素晴らしい海の幸をご馳走になりました。

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はじめて足を踏み入れた夜のすすき野。おいしそうなお店がいっぱい。

ああ、北海道。もっとたっぷり時間をとって旅行で来たいなあ。今度はダッカ駐在中長らくほったらかし(?)にした夫と一緒に、かな。

 

2009年10月22日

札幌到着(移動日)

スガハラ職員は昨夜鶴岡から夜行バスで東京に帰りました(いろいろありがとね)。

で、私は今朝鶴岡からまたバスで山形自動車道を通って仙台駅前に向かい、仙台駅から仙台空港へ行き、飛行機で札幌へ、というスケジュール。

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バスは磐梯朝日国立公園の中を走ります。紅葉が始まって絶景。でも、起きて景色を見てたのはちょっとだけであとは爆睡。

スーツケースを引きずり、パソコンを背負い、プロジェクターを入れたバッグを手に持つ、という大荷物状態で仙台駅前PARCO内の珈琲店でハヤシライスセットの昼食。そこでパソコンをとり出してひと仕事するつもりだったのだが...できない。肩はガチガチだし、足はむくむし、腰は痛いしでなんだかアカン。立ちっぱなしで話したりするのは大丈夫なんだけど、重い荷物を持って歩き回る、ってのが堪えるのよね、40過ぎのオンナには。

...で、同じフロアのマッサージ屋に入ってしまいました。全身コース40分。担当してくれたアベさんは、笑顔の可愛いお嬢さんだけど、指の強さといいツボを外さないところといい、絶妙。これは値打ちがあったわ。

アベさんのゴッドハンドのお陰で息を吹き返した私は、なんとか飛行機に乗り新千歳空港、そこからまたバスで地下鉄大谷地駅前へ。

そこでハンチングにマフラー姿の北星大学の萱野先生がご家族で出迎えてくれました。これから3晩、萱野さんのお宅でお世話になります。奥様の真理子さんとは2005年にご一家がダッカから帰国されて以来の再会。お子さんたちも大きくなっててびっくり。

晩御飯は回転寿司で北海道ならではの新鮮で珍しいネタを満喫。

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知ってました?「めふん」(左)て?

鮭の腎臓なんですって。

お寿司食べ過ぎて苦しい~。その後お宅へ向かう車の中では、萱野家長男のサチヤくんと真剣にしりとり。2年生とはいえ、ウルトラマンやポケモンに出てくる怪獣の名前など、意外性のあるボキャブラリーが多いのであなどれません。妹のふーちゃんは、寝るときに読んでいいよ、と「かばくんのふね」という絵本を貸してくれました。

ありがと。かばくんのふね、読みながら寝るね。

明日は北星学園大学で講演です。

 

2009年10月21日

手応えいっぱいの庄内3本立て(キャラバン4日目@鶴岡市)

       きのうのんびりした分、今日は朝からしっかりと3ヶ所で講演です。

出羽庄内国際交流財団の事務局スタッフの方々が迎えにきてくださり、まず、午前中は鶴岡市立櫛引東小学校へ。

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白い校舎に紅葉しはじめた木々が映えています。

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校庭にこんな立派な相撲の土俵があってびっくり。

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この学校での会場は和室の大広間。小学校での講演では、バングラデシュの国旗、サリーやルンギなどの衣装、バングラ式の団扇や包丁、などなどの小物が入った「バングラデシュBOX」と、カラフルな写真のスライドを使ったバングラデシュ紹介です。

櫛引東小で話を聞いてくれたのは、4年生から6年生の子どもたち約65人。興味深々で聞いてくれ、質問もいくつも出ました。そして話が終わったら、わっと寄ってきて道具を手にとる子どもたち。ムスリムの人たちがかぶる帽子をかぶってみたり、団扇をくるくる回してみたり...。

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やっぱりみんな自分で触ってみたいよね。

校長先生、教頭先生にお礼を言って櫛引東小をあとにし、お昼ご飯。

お昼は庄内豚をやわらかく煮たものをのっけた「肉うどん」。おいしかったです。

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そしてお昼のあとは鶴岡市立藤島小学校へ。櫛引町、藤島町とも、「平成の大合併」で2005年に鶴岡市に合併されたそうです。櫛引地区、藤島地区とも、県内有数の米どころ。りんごや庄内柿などの果物栽培もさかんです。

藤島小学校の校舎の写真、撮り忘れてしまいました。ごめんなさい...。門を入ってすぐのところに「歳月人を待たず」の石碑、あれはインパクトありました。

櫛引東小もいいところにありましたが、この藤島小学校も教室から月山と鳥海山が両方みえるという素敵なロケーション。今日は残念ながら雲がかかっていましたが。校舎は新しいですが、学校そのものは明治の頃からあるということで、職員室前の壁に、学校の130年の歴史の写真が藤色のパネルに展示されていました。

校庭もこーんなに広いです。

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こちらの会場は板張りのちょっとしたホールのような大教室。話を聞いてくれたのは、6年生の子どもたち約60人でした。

こうして2ヵ所でやってみると、バンラデシュBOXの中身の中でも、反応がいいのは...

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これ。

あとは、なんといっても

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これ、ですかね。もちろん、ルンギやサリーを着てみせるのも、それなりに受けますが。

この下のは、最初に「これ何に使うものだと思う?」と聞くと、「ヤカン」とか、「水差し」、という答えが返ってきます。

実はこれはトイレでお尻を洗うときに使うんだよー、左手でこうやってお尻を洗うんだよー、という話をすると、「えーっ!」というどよめき。この「えーっ」が嬉しいんですよね、このビビッドな驚きの反応が。

ガンジス(ポッダ)川の写真を見せて、これはどこだと思う?と聞いたあとも、皆が「海」と答えたあと、「実は川なんです」と言うと、「えーっ!」。

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ここでは、私が話をするだけで45分授業が終わってしまったのですが、その後時間を延長して質問コーナーをさせていただけることに。先生方もびっくりするぐらい、たくさん質問が出ました。「バングラデシュの主食は?」「バングラデシュの家はどんなものでできているの?」などなど。シンプルながら重要な質問が多かったです。さすが6年生。しっかりしてます。

 

ここまで終わっていったん宿に戻り、夕方から出かけたのは、出羽庄内国際村での私の講演&バングラデシュ人留学生によるベンガル料理、というイベント。

和室で講演したあと、山形大学の留学生さんとそのお連れ合いたちが夕方から時間をかけて料理してくれたベンガル料理は、辛味は抑え目ながら本格的で、たいそうおいしかったです。

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山形大学の留学生のモーリックさんが今日の料理を説明中。うしろはシャーさん。

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本日のメニューは、ナスのバジ(炒め物)、ゆで卵入りのアルーボッタ(じゃがいもをマッシュして揚げたもの)、チキンカレー、庄内米のごはん、デザートとして練乳を使ったおやつ、「シェマイ」、そして、スパイス入りのお茶、という贅沢なメニュー。やってみたい人は手で食べてみましょう、と言っても、あんまり手で食べる人はいませんでしたね。(私はもちろん手で)

現在鶴岡市にいるバングラデシュ人留学生は、今日お会いしたモーリックさんとシャーさんのお二人だそう。去年まであと2人いたそうですが、勉強の期間を終えて帰ってしまったんだそうです。お二人とも、「今度来るときは家に来てください」と誘ってくださり、あー日本にいてもホスピタリティ溢れるベンガル人なんだなあ、と嬉しくなりました。

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留学生のお二人とそのご家族、出羽庄内国際交流財団のスタッフの皆さんと記念写真。

今日は一日、ほんとに密度が濃かったし、反応がよくてすごく楽しかったです。

受け入れと様々な手配をしてくださった出羽庄内国際交流財団の皆様、2つの小学校の先生方、そして話を聞いてくださった皆さん、どうもありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2009年10月20日

鶴岡到着(移動&OFF)

あんまりよく考えずにタイトルに『キャラバンX日目』とか入れてましたが、これ移動日とかオフの日はカウントしたら変だよね?ということで、実労日のみカウントすることにしました。ま、そんなことはどうでもいいんだけど。

今日は仙台からまたバスに乗り、山形県鶴岡市へ。バスは山形自動車道の、ちょうど朝日岳と月山や湯殿山の間あたりを通過してきたわけですが、そのあたりの紅葉の美しいこと。残念ながらバスの窓ガラスを雨が叩いている状態で、写真は断念。またあさって同じ道で仙台に戻るのでそのとき撮ります。

バスに揺られること約2時間20分。やってきました鶴岡市。鶴岡といえば...?そう、時代小説ファンなら見逃せない藤沢周平の生まれ故郷。海坂藩のモデルはこのへんです。モックン主演の映画、「おくりびと」の舞台もこのあたり。映画に出てくるお風呂やさん、「鶴乃湯」は、鶴岡市にあるんですよ。

今日は移動だけで講演はないのでちょっとお気楽。やらなきゃいけないことは、まあ、あるんですけどね。

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駅前はこんな感じ。仙台に比べるとかなり風が冷たいです。

遅めのお昼を食べたスガハラ職員と私は、腹ごなしを兼ねてちょっとお散歩に。駅前に鶴岡市の観光案内所があるんですが、そこでは無料で自転車を貸してくれるんですよ。

で、私たちは自転車を借りて、鶴岡城址とその近くの藩校跡へ。「ママチャリに乗るのなんて何年ぶりかなあー」とスガハラ氏。私もそうよ。だってダッカで自転車なんて乗らないもんね。リキシャがあるから。

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ここは庄内藩の藩校だった「致道館」。明治維新で藩校がなくなるまで、ここで多くの庄内藩士の子弟が勉強しておったんですね。藤沢周平の小説にも出てきます。

中を見ていたらざーっと雨が降ってきてしばらく足止め。そのあと、城跡が公園になっている鶴岡公園をチャリでひと回り。

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お堀端の道は風情があります。雨上がりの空気がくきっと冷たく澄んで気持ちいい。

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昔このあたりにお城がありました。今回の旅は仙台といい、なんかお城づいてます。

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あちこちにこんな「藤沢周平 その作品とゆかりの地」という鶴岡市による立て札が立っています。藤沢周平記念館も来年の春の開館を目指して準備中だそう。

ああ、時間があったらもっといろんなところを見て回りたかったんだけどー。月山にも行ってみたいな。「月山」てほんときれいな名前ですよね。それにこのあたりはいい温泉もいっぱいあるし。

そんなことを思いつつ、本日の自転車での「小さな旅」は終了。明日は、日中小学校2つと夜は出羽庄内国際村で講演。3本立てです。

小学校はバングラデシュの紹介がメイン。子どもたちがどんな反応を示すか、ちょっとドキドキです。

2009年10月19日

進路選択の役に立ったかなあ(キャラバン3日目@尚絅学院)

そして今日19日。本日の講演は仙台にある高校での授業です。尚絅学院高校の1年生と3年生の皆さんにお話をしました。1年生は特進クラスの生徒さんたち。3年生は国際科の皆さんです。

今回受け入れをしてくださった松宮先生は、6年前にシャプラニールのスタディツアーに参加してくださった社会科の先生です。生徒さんたちにかなり人気の先生とお見受けいたしました。

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なんとなく懐かしい感じのする視聴覚室でお話。

話が終わって、何かご質問は?というところで出てきたのは、まず 「お給料、いくらですか?」「NGOで働くのにはどんな能力が必要ですか?」といったご質問。

そうだよねー、皆さん自分の進路をいろいろと考えるお年頃ですもんね。「シャプラニールに入る前はどんな仕事をしていたんですか?」というご質問もあって、私のやたらと転職の多い経歴を長々とご紹介しましたが、果たして皆さんの参考になったのかなあ。私はバブルの頃に就職したクチだから今とちょっと時代が違うよね。

思えば高校を卒業してすでに四半世紀もたってしまった。高校生の皆さんには、学校を出てたとえすぐ希望の仕事につけなくても、がっかりしないでまずはその場所で全力を尽くしてみてほしい、そうすれば必ず見ていてくれる人はいるし、次の道が開けてくるはず。どんな経験も決して無駄にはならないよ、とオバサンは言いたいです。

さて、高校での授業も無事に終え、松宮先生に教えていただいた道をたどって、せっかくだから、と青葉城へ向かう私とスガハラ職員。途中の道は紅葉しかけた並木と石畳の歩道がすごくいい感じ。

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いかがでしょう、スガハラさんの後姿。

青葉城の上まで上る道はかなり傾斜があっていい運動。ライダーのスガハラさんは「うーん、この道はバイクで来たかったなあ、歩くんじゃなくて...」「お、いいなあ、このヘアピンカーブ」などとつぶやく。一方私は「青葉城恋歌」って歌があったなあ、そういえば...などと思い出しつつ歩く。10歳違うんですよ、スガハラさんと私は。

さらに姫路育ちの彼は、お城の石垣の感じが懐かしい、と言いつつ「城下町ってやっぱりいいですよねえー」と。うん、それには同感です。いいよね、仙台。

お城の上まで上がりきると、どこからか「荒城の月」のメロディーが聞こえてきました。そう、「荒城の月」の舞台はこのお城です。音楽はこの銅像の脇あたりから流れてきたのでした。これは、そう、この有名な歌の作詞者、土井晩翠さんの像です。真新しい花輪が供えられ、「10月19日は晩翠忌です」という言葉が添えられていました。なんと今日はちょうど土井晩翠さんの命日だったんです...。

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ちなみに尚絅学院の校歌も土井晩翠作詞だそうです。

そしてお城の上には馬に乗る伊達政宗の像も。夕空に浮かび上がるシルエット。

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お城の上からは仙台の街が見渡せます。うーん、いいところやねえ。

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こうして夕方のお城散歩を楽しんだ私とスガハラさんは、このあとまたもや昨日とは別の店に牛タン定食を食べに行ったのでした。

明日は山形県鶴岡へ向かいます。

 

2009年10月19日

スタンドアップもやったよ(キャラバン2日目@仙台)

 昨夜眠くなって早く寝ちゃったので、今日は2日分のキャラバン日記を書きます。

 まずは昨日18日。スガハラ職員と私は郡山で買った「福島まるごと弁当(1000円)」を以下のようなのどかな車窓の秋景色を見ながらバスの中で食し...

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 ...そして、やってきました。仙台へ!

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 仙台駅前から向かったのは仙台国際センター。ここの研修室が今日の講演会場です。

忘れ物のせいで郡山からのバスが一本遅れてしまったので、ちょっと焦りつつ講演開始20分前の到着でしたが、「仙台ボンドゥの会」の代表の原さんがふわーっと優しい笑顔で迎えてくださり、ほっとしました。

研修室前のスペースには、「家事使用人として働く少女たち」の写真もきれいに展示していただいてます。

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今回参加してくださった方々は年齢も20代から70代ぐらいまで、男性も女性もいらっしゃり、どちらかというと学生さんは少なめ。どんなお仕事をされている方なのかなあ、と逆にこちらからひとりひとり経歴をお尋ねしたい感じで、いろいろな方がいらっしゃいました。

「今日は芋煮日和の中、おいでいただいてありがとうございます...」という原さんのご挨拶でスタート。天気がいいので河原で芋煮会に興じる人が多い日だったようです。山形だけじゃなく宮城でも芋煮はポピュラーなんですね。ちなみに山形の芋煮はしょうゆ味で牛肉入り、宮城は味噌味で豚肉なんだそうで。

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(まじめに講演中)

講演が終わったあと、予定の終了時間まであと50分ぐらいあったので、ありゃ時間が余ったかな、と思ったのですが、その後矢継ぎ早にたくさんのご質問が!

パートナーNGOとシャプラニールの役割分担は?政府の児童労働への対策は?バングラデシュでは子どもへの体罰というのは多いの?バングラデシュのNGOはどんなことを目指してどんな風に設立されているの?....といったたくさんの的を得たご質問にお答えしているうちに、あっという間に時間は過ぎ去ったのでした。

そして講演終了後の4時から、仙台ボンドゥの会の創設の頃からのメンバーのおひとり、大越さんの音頭で、貧困に立ち向かうためのスタンドアップ・アクション!をして写真をぱちり。

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(撮影:仙台ボンドゥの会 原容子さん)

その後は、原さんが作ってきてくださったバングラデシュの甘いミルク粥「キール」とお茶を飲みながら楽しく雑談。このキール、原さんは「ちょっと煮詰めすぎちゃったかしら」と気にされていましたが、甘さ抑え目で、カルダモンの香りが利いていて、ほんとにおいしかったです。私お代わりしました。

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今日の、というかたぶん今回のキャラバンの最年少参加者は、大越さん(右端)の3番目のお子さん。ほっぺた真っ赤でもう可愛くって、みんなで順番に抱っこ。写真で抱っこしているのは仙台ボンドゥの会代表の原さんです。

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講演終了後は、数人で晩御飯を食べに行きましょう、ということになりました。やっぱり仙台といえばアレでしょう。

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そうです、牛タンです。ここは行列ができてるかなり人気のお店。牛タン定食とビール、それにちょこっと地酒も。いやーおいしかったです。私は仙台に来たのは実は初めてだったので、仙台の牛タンも当然初めてだったんですけど、ぶ厚いんですねえ。それにテールスープと麦ご飯と唐辛子の南蛮煮が定番なんですってね。知らなかったです。

仙台ボンドゥの会の皆さん、今日参加してくださった皆さん、どうもありがとうございました!また一緒に何かやりたいですね。

 

2009年10月18日

さっそく忘れ物...

いま郡山から仙台行きのバスに乗っています。交通費節約のため、宇都宮から黒磯、黒磯から郡山とJRの鈍行に乗り、郡山からバスなんですが、郡山駅で切符を出そうとしたら、な、ない!切符どころか、現金とクレジットカードとキャッシュカードと免許証、全部入った財布、携帯電話などなど貴重品を入れていた小さいショルダーバッグが丸ごとないよ。

どうやら黒磯で乗り換えるとき、乗り換え時間が短かったので、あわてて座席に置いてきたらしい。あ~信じられない。私はなんて間抜けなんだよ。とほほ。

今回のキャラバン、一部ひとりで回るところもあるんですが、ほとんどの部分は東京事務所のスタッフが1名、アテンドでついてくれ、マネジャー役をやってくれるんです。今回の宇都宮、仙台、鶴岡までのアテンドは菅原さん。公金の管理もホテルの支払いも、電車やバスの切符を買うのも、全部彼がやってくれるんで、のほほーんとしていたのがいけなかった。それに日本にいるからやっぱり気が緩んでいるんだろうか。

郡山駅の忘れ物センターで確認したところ、私のバッグは黒磯駅に保管されていました。さすが日本の鉄道。ありがとうございます...(涙)。で、明日の夕方、仙台のホテルに届けるよう手配してくれました。

あー、あのバッグ、もし出て来なかったらえらいことだった...。家の鍵も入っていたから、札幌から家に帰っても中に入れなかったよ...。今日の午後の仙台講演も気もそぞろになっちゃってたかも。

これからアテンドのスタッフに頼りすぎず、気を引き締めていきたいと思います。(反省)

2009年10月18日

幸せってなんだろう(キャラバン第1日@宇都宮)

 これから全国キャラバンが終わるまで、できる限り毎回、「キャラバン日記」を書かせていただこうと思います。ネットがつながらなかったり、バテて(もしくは飲みすぎて?)夜書けなかったりすることもあるかもしれませんが、せっかく全国各地を訪ねて講演会をさせていただくので、自分でも印象に残ったことなど、書き残しておきたいんです。

さて、本日(あ、もう日付が変わって昨日だ)、私にとって記念すべきキャラバン第一日は、栃木県宇都宮市でスタートいたしました!受け入れをしてくださったのは「とちぎかけ橋の会」。この会をとりまとめていらっしゃるのは、シャプラニールの名前の由来ともなった吉田ユリノさん。この「とちぎかけ橋の会」は、宇都宮大学の学生さんたちが主要メンバーの若さあふれる会です。

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(メモしたり、質問したり、熱心に聴いてくれた皆さん、ありがとうう)

 

ここで今日は講演だけでなく、お料理教室もさせていただきました。本日のメニューは「キチュリ」。ベンガル風カレーおじや、とでも申しましょうか。ダール豆や野菜をたっぷり入れて炊くんです。

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(料理しながらおしゃべり中)

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(これは作りかけ。これからここにお水を入れて炊きます)

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(できました!)

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(キッチン隣の和室で試食会。ビニールシートはこぼして畳を汚さないように「とちぎかけ橋の会」で用意されたもの。さすが、手馴れていらっしゃいます。)

今日のこのお料理教室、大きな鍋2つ分のキチュリを作ったんですが、そのうち1つは私が講演をしている間に「お料理班」の人たち数名が、先に作っておいてくれたんです。なので、私はテレビのお料理教室みたいに、デモ用の分を作りつつ、「そしてこちらが30分煮込んだあとのお鍋です」と示すことができました。

皆さん和気あいあいとして、学生さんたちもみんな気負わず自然体でイイ感じ。宇都宮大学には学内サークルとして、「とちぎかけ橋の会」の学生メンバーによる「KAKEHASEEDS」というサークルもあるんです。今日司会や最初の挨拶をしてくれたのも、そのKAKEHASEEDSのメンバーでした。

講演とお料理教室のあと、居酒屋で懇親会もありました。そこで学生の皆さんといろんな話をしたんですが、その中で印象に残ったのは隣に座ったYさん、その隣にいたUさんと話した「幸せってなんだろう?」という話。"途上国"と"先進国"、どっちが幸せなんだろう?モノがあって便利なことが幸せなのかな。

隣に座ったYさんは、自分の経験も交えて意見を話してくれました。

「うちは兼業農家で子どもの頃、経済的にけっこう大変だったんです。ほかのクラスメートの家にはファックスとかいろんな電気製品がいっぱいあったけど、うちにはなかった。でも、ひとつ新しい電気製品が家に増えるときの喜びは、クラスメートより私の家のほうが大きかったと思います。みんなにとっては『あることが当たり前』だったと思うから。途上国と先進国も同じかもしれない。『モノがあるのが当たり前』って、実は喜びが少ないかも。ないところから手にいれるほうが、手に入ったときの幸せは大きい。だから『幸せ』ってお金じゃないと思う。」

自分の言葉でこんな本質的なことを語れるYさんは素晴らしいと思いました。

「かけ橋の会」の学生さんたち、しっかりした3年生も、これからどんどん伸びそうな2年生も、そして自分の思いがまだなかなか言葉にまとまらなかったりしてもどかしそうな1年生も、みんなとても魅力的でした。

そして若い人たちの自主性に任せつつ、うまーくファシリテートしているユリノさんと天知さんというおとなのお二人の、若者たちとの距離の保ち方も絶妙でした。

「とちぎかけ橋の会」の皆さん、ありがとうございました。またお会いしましょうね!

 

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藤岡前駐在員藤岡恵美子
(ふじおかえみこ)
2009年9月に駐在を終えてダッカから帰国しました。現在「全国キャラバン」で、北は北海道から南は九州まで全国行脚の講演会実施中です。
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