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藤岡職員

2009年03月13日

ボシュンドラ・シティ炎上

今日は金曜日で休みの日ですが、仕事があって朝からノルシンディ県のパートナー団体のPAPRIに行っていました。2時半過ぎ、PAPRIの事務所の食堂で昼ごはんを食べていたら、「ダッカのボシュンドラ・シティが火事だってよ」とのニュース。(新聞サイトのBreaking Newsは→こちら)ええっ?と普通以上に驚いたのは、明日の土曜日、このボシュンドラ・シティの中にある映画館に内山駐在員と二人で映画を見に行く予定にしていたからです。

ボシュンドラ・シティ(Bashundhara City)は2004年にオープンしたダッカ最大のショッピング・モールで、南アジア最大とも言われています。場所は5つ星ホテルのショナルガオン・ホテルからもすぐ近くで、初めてバングラデシュに来た人が見たら、こんなものがバングラデシュにあるなんて!とびっくりするような吹き抜けの巨大ショッピングモールです。店舗のほか、映画館、フィットネス・センター、 フードコートなども入っており、ビルは21階まであります。(ショッピングモールはそのうち8階まで)

夕方家に帰ってきてテレビのLIVE映像を見ていますが、火が出たのはオフィス棟の17階で、17~21階はほぼ焼き尽くされ、今12階ぐらいまで火が降りてきているとのこと。火の勢いはまだ衰えることなく、バングラデシュ時間19時現在、夕闇の中で今も激しく燃え続けています。夕方ダンモンディを通って家に帰る途中、ダンモンディ・レイクにかかる橋の上からも燃えるビルのオレンジ色の炎が見えました。

不幸中の幸いだったのは今日は金曜日でショッピング・モールも会社も休みだったこと。それでもこれまでにボシュンドラ・グループの消防員1名が亡くなり、50名が火傷を負ったとのことです。以前、カウンラン・バザールのTV局などが入っているビルの火災でもそうだったのですが、バングラデシュには11~12階以上に届くようなはしご車も無く、高いところまで水が届くようなポンプ車も無く、消防隊員が着る消防服さえ満足に無い状態で、このような高層ビルで火災が起きるとまったくお手上げなのです。軍のヘリコプターも出動して鎮火に当たっていますが、とても手に負えそうにありません。下手に軽装備の消防隊員が中に入っても自ら被害に遭ってしまうだけでしょう。そもそもこんな火事が起こったら消火できる設備もないのに、高層ビルをどんどん建ててしまうこと自体が問題です。

この火事がショッピング・モールが開店している日に起こったら?と思うとぞっとします。大変な大惨事になったでしょう。明日起こっていたら私たち駐在員二人とも巻き込まれていたかもしれません。

火災の原因はまだわかりません。ビルの中にどれぐらい人がいたのか、ということもよくわかりません。これ以上被害者が出ることなく、早く火が治まるといいのですが...。今のところまだ火はショッピングモールまで降りてきていませんが、このままだとダッカで一番いい映画館も灰になってしまうかもしれません。

ああ、つくづくセキュリティの問題だらけのダッカです。政府もビジネスセクターもNGOも市民ももっと真剣に都市の防災について考えなければ、このまま高層建築ラッシュが続いたらもうどうにもならなくなるでしょう。洪水やサイクロンなど自然災害についての防災も重要だけど、都市の防災のほうがもしかしたら緊急度は高いのかもしれません。

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藤岡前駐在員藤岡恵美子
(ふじおかえみこ)
2009年9月に駐在を終えてダッカから帰国しました。現在「全国キャラバン」で、北は北海道から南は九州まで全国行脚の講演会実施中です。
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