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2007年10月一覧
2007年10月27日
このところ、「Yaba」と呼ばれる麻薬の錠剤がダッカ市内で大量に押収され、新聞の一面で報道されています。元々タイから入ってきていたらしいのですが、ダッカ市内でも大々的に製造していた人間がおり、今回逮捕されました。インターネットや携帯電話を使って手広く商売していたようです。
ダッカ事務所や私のメールアドレスにもどこで調べたのか怪しい薬の宣伝メールが毎日嫌になるほど届くぐらいなので、インターネットでのクスリ販売というのは世界的に相当広まっているのでしょう(もちろん日本でも)。今回ダッカで発覚したのもほんの氷山の一角なんじゃないかと思います。
このニュースが新聞やテレビをにぎわせるまで、Yabaなどという錠剤の名前は聞いたことがなかったのですが、ふと、そういえば2年ほど前、ストリートチルドレンのドロップインセンターで子どもたちと話をしていたとき、数人の子どもが、「最近、ミャンマーから新しい麻薬が入ってきているようだ。見た目は普通の飲み薬だけどかなりヤバイもので、飲み続けるとボロボロになってしまうらしい」と話していたことを思い出しました。あのとき子どもたちが言っていた薬がこのYabaだったのかも...。
ドロップイン・センターや青空教室では、子どもたちとスタッフとのミーティングの中で麻薬の怖さについて話し合うなど、常に麻薬の害について意識啓発を行っていますが、ここに来ている子どもたちは実際麻薬が飛び交うような環境にいるわけで、常習者のおとなの姿も身近に目にしています。ドロップインセンターに来ている子どもの中には、スラムに家はあるものの、親が麻薬中毒だったり、麻薬の売人をしていて子どもも商売に巻き込もうとしており、スタッフが目を光らせているようなケースもあります。
シャプラニールダッカ事務所のあるモハマドプール地区は、昔から様々なNGOの事務所の多いところなのですが、現在のダッカ事務所の真裏の建物には麻薬依存症の人たちの社会復帰を行っているNGOが入っています。ちょうど女子トイレの窓の向こうがそのNGOの施設なんですが、時々そこに収容されている人たちが皆で何か朗読していたり、歌を歌っているのが聞こえます。
仕事中、裏から楽しそうに歌っている声が聞こえてきたりすると、思わずダッカ事務所のスタッフが「本人たちは楽しそうだけど、今頃家族はどうしているのかねえ。まったく『あなたは天国、わたしは地獄』だよなあ」などと呟いています。夫が麻薬中毒で働かず、妻に暴力を振るう、という話は農村部の活動地でも時々耳にしますが、妻にしてみれば本当にぞっとするような地獄の日々でしょう。
人々の身体や心、家族を壊すような麻薬を大量生産して儲けようとしていたような連中には、厳罰を与えてもらいたいと思います。一部の麻薬が「痩せ薬」として、ティーンエイジャーの少女たちの間に広まっているという話も聞きます。スラムなどこれまで「麻薬危険地帯」とされてきたところだけでなく、一般の若者への麻薬についての啓発活動ももっと必要でしょう。
- カテゴリ:社会 2007年10月27日 19:07 |
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2007年10月24日
今日はダッカ事務所の月次ミーティングの日でした。Monthly Coordination Meetingを略してMCMと呼んでいるんですが、このミーティングには駐在員と上級スタッフ全員が参加します。上級スタッフというのは、今のところ、総務担当、会計担当各1名、プログラム・オフィサー3名、プログラム・アシスタント1名の全部で6名。駐在員を合わせると8人(新駐在員の内山さんが入れば一時的に9人になります)が参加するミーティングです。
MCMでは、それぞれのスタッフが、担当している業務の先月の状況について報告します。だいたい月の半ばに実施しているのは、各パートナー団体から出される月次報告を待って、それを基に担当者がレポートをまとめるため。前の月にあったこと、うまくいったこと、問題だったことなどを各担当が報告し、それについて他のスタッフが質問したり意見を言ったりします。担当業務の枠を超えて、今行っている仕事を皆が把握し、意見交換をする貴重な場です。
レポートはすべて英語で書かれていますが、このミーティングでのディスカッションに使用している言語は、ほぼ100%ベンガル語。私が来て最初のうちは主に英語でやっていたのですが、その当時は現場で何がどうなっているかもロクにわからず、いちいち質問しながら司会をしていたので、ひどく時間がかかりました。2005年度の最初の数回は、朝から始めて夕方まで、ほぼ丸1日かけてえんえんやっていたような状況でした。だんだんベンガル語の割合が増えて時間が短縮され、今は午前だけ、とか午後だけでできるようになりましたが、スタッフは皆よくしゃべり、脱線しやすいので、それを制御しつつ司会し、大事なポイントをつかむのもちょっとコツが要ります。
今日は、先月から新しく入った女性のプログラム・オフィサー、ウンメ・ハビバさんのMCMデビューでした。飲み込みの早い彼女、まだ入って1ヶ月、しかも休み明けすぐでしたが、ほかのスタッフの助けも借りつつ、ちゃんとひとつのプロジェクトの月次報告をまとめ、報告もこなしていました。うん、エライぞ。
これまでプログラム・オフィサーは男性3人だったので、そのうちの一人が7月にアメリカ移住のため辞めたあとには、ぜひ女性を採りたいと思っていました。ハビバさんはまだ3ヶ月の試用期間中ですが、張り切ってガンガン仕事してます。周囲のスタッフとの関係もまずまず。議論の際にはベテラン男性スタッフたちとも対等に渡り合っている様子がなかなか頼もしい。ちょっとまだ肩に力が入っている感じだけど、ここでの自分の役割、というか自分の力を生かせそうな場所、というのはみつけつつあるんじゃないかな。
新しいスタッフを採用するときは採るほうもドキドキ。しっかり仕事してくれるか、周りのスタッフとうまくやっていけるか、こっちもやや緊張しつつ見守るのは、日本だろうがバングラデシュだろうが同じです。いかにも負けず嫌いな感じのハビバさん、周りのスタッフとケンカしないで仲良くうまくやってね。新しい風を吹き込んでバングラデシュでの活動の改革に力を貸してくれることを期待しています。
- カテゴリ:活動全般 2007年10月24日 21:09 |
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2007年10月23日
長らくご無沙汰しました。イード休み中、日本にちょいと一時帰国し、昨日ダッカに戻ってきました。10日休みがあっても飛行機での行き帰りに時間がかかるので、日本での休暇は正味1週間といったところ。短い時間ではありましたが、さわやかな日本の秋の気候と秋の味覚を満喫しました。夫を置いて単身赴任の身、せめて休みで帰ったときぐらいは家族優先に...とあまり友人たちとも連絡をとれなかったので、「あんた帰ってたんなら連絡ぐらいしなさいよ」とお叱りを受けそうですが、お許しを。だって1週間てほんとにあっという間なんですもん。
昨日ダッカに戻っての私の第一声は「げー、まだこんな暑いのー」で、家に着くなり靴といっしょに靴下を脱ぎ捨てて室内履きの草履に履き替え、Tシャツの上にはおっていた長袖シャツを脱ぎ捨て、エアコンのスイッチを入れたわけなんですが、今朝起きて窓を開けてみたら、「あ、やっぱりこれでもだいぶ涼しくなったんだな」とわかりました。今日わが事務所ではエアコンも入れず扇風機だけですが、ちょうどいい感じ。3月ごろから続いたダッカの長い夏もようやく終盤にさしかかったようです。
イードの前は断食月だったので、スタッフ皆そろって食堂で昼食をとるのも久しぶり。日本の食べ物はもちろんおいしかったけど、10日ぶりに事務所でベンガル料理を食べるとこれはこれで美味しいわねー、とダールのスープをお代わり。今は食後のお茶を飲みつつこのブログを書いているところです。
12月にまた犠牲祭のイードがあるので、もう12月の頭までスケジュールはぎゅうぎゅう詰め。小嶋駐在員も12月で帰っちゃうし、ほんとにこれでなんとかなるんだろうか。まあでもダッカ事務所はベテランスタッフ揃いなんだし、どんどん彼ら・彼女らにやってもらいましょう。よし、またベンガル料理がんがん食べてよく寝て免疫力つけつつがんばるぞー。
- カテゴリ:よもやま話 2007年10月23日 16:04 |
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2007年10月10日
このところ、事務所のスタッフやダッカ事務所を訪れた出張者などにデング熱発症者が続発。事務所の管理運営を預かる者としては頭を抱えております。事務所の周辺を見回って水が溜まっているところがないか調べたり、薬をまいたりしていますが、相変わらず蚊はいるし、なかなか有効な手立てがみつかりません。
今日、休日出勤で午後から事務所に出てきた私のスタイルも、暑い中、長袖のサルワール・カミーズに足は靴下にサンダル履き、自宅から日本製の蚊取り線香とライター持参、一人なのに電気代もったいないけど、部屋は締め切ってエアコンを使う、という完全防備体制です。それでもかかるときはかかるんだろうしなあ。
デング熱って軽ければ風邪かな、と思ってやり過ごしてしまう人もいるらしいんですが、普通は高熱が何日も続いて、食事もとれなくなり、とても消耗する病気です。その上、出血性に移行したり、ショック症状が出たり、と重症となると相当大変です。ダッカ事務所の歴代の日本人駐在員およびその家族は、私が把握しているだけでも6人がデング熱にかかりました。7月に出張してきてデング熱にかかった人も合わせれば、実に日本人8人がかかったことになります。このうち、今の事務所に移ってからかかった人は半数の4人ですが、このほかバングラデシュ人スタッフも数人がかかっています。
多い。多すぎる。やっぱり尋常じゃないですね、これは。
自身も最近デング被害にあった小嶋駐在員は、「シャプラニール(睡蓮の家)」じゃなくて「デングニール(デングの家)」に名前変えたほうがいいんじゃないか、などとブラックなジョークを飛ばすし、先日イフタール・パーティをやったときのスタッフのお祈りも「アッラーよ、私たちをお守りください。とくにデング熱の被害から...」というものでした。なんてこった。
デング熱のウイルスを媒介するシマ蚊の卵は乾燥に強くて、乾季にひからびてもそのまま1年生きながらえて来年の雨季に孵化したりするんだそう。なんてしぶとくっていまいましいんでしょう。デング熱にかかって熱を出している人をシマ蚊が刺すと、その体内で、8-9日のうちにデングウイルスは培養され、その蚊がまた人を刺すと感染するのだそうです。刺されたあと発症するまでの潜伏期間は8-9日。私もイード休み中に熱出すかもしれないなあ。
イード休みが明けたら、また殺虫剤大作戦だ。煙くてもそこら中で蚊取り線香を焚かなくては。旅行などでダッカに見える方もお気をつけくださいね。
- カテゴリ:よもやま話 2007年10月10日 20:08 |
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2007年10月05日
コルカタからは無事戻ったんですが、なかなかブログを書けないのは、7年使っている自宅のノートパソコンが壊れかけているからです。2、3分ごとにフリーズ。液晶の部分をカクカク動かしたり、バシッとたたいたり、後ろの穴から息をふーふー吹き込んだりするとまた動き始めます。こんなことを3分おきにやってるんじゃメールを書くにも時間がかかってしょうがないし、疲れちゃう。暑いところで熱したパソコンを持ってゆすってると手も暑いし。
事務所ではこのところ忙しくてブログどころかメールの返事もままならないし、書こうと思ったネタもどんどん古くなって幻のネタに終わってしまうし、困ったものです。
イード休みに一時帰国したら新しいパソコン買うぞ!
- カテゴリ:ひとり言 2007年10月05日 01:01 |
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プロファイル
藤岡恵美子(ふじおかえみこ)
2009年9月に駐在を終えてダッカから帰国しました。現在「全国キャラバン」で、北は北海道から南は九州まで全国行脚の講演会実施中です。













