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タルー・プロジェクト

昨年度よりクラフト・リンクとして新たな出発をした手工芸品活動ですが、それに伴い、各手工芸品生産団体や生産者たちとの関係性について多くの議論を行ってきました。その中で、商品の売買以外にも我々が目的とする「生産者の生活向上支援」に結びつく活動がありえるのではないかという視点から、特定の生産団体や生産者グループを対象とした新たな取組の模索が始まりました。

ワークショップに参加したグループメンバーと。ネパールではその始まりとして、西部平野部に位置するカイラリ郡にあるアップリケ生産グループを対象とした何らかの支援活動を検討することとしました。事前に各生産団体の調査を行い、その結果このグループの受注額が減少しており、生産者たちの生活への影響も大きいこと、また彼女たちの前向きな姿勢が確認されたことなどから対象として選ばれたのです。

この地域に広く住む先住民族であるタルーの女性たちが、あるアメリカ人女性の働きかけによってアップリケの生産を始めたのが7年前。一時はかなりの注文があり、収入も月2千ルピー程になりました。しかし現在は注文もレギュラーではなくなり、月の収入も数百ルピーとなっています。

このグループを対象とした活動を開始するに当たり、彼女たちのニーズと可能性を把握するために4月中旬、現地を訪れました。2日間にわたる彼女たちとの対話の中から、色々な問題点や課題、同時に今後の可能性が見えてきました。課題として以下の点が挙げられます。

・新たなデザインや色の組み合わせなど、商品開発の能力が不足している。
・商品のフィニッシング能力が低いため、市場競争に耐えうる商品を彼女たちだけで作ることが出来ない(現在はほとんどの商品のフィニッシングをACPが行っている)。
・活動開始当初に付き合いの始まった取引先以外に付き合いがない。

グループメンバーと行ったワークショップの様子。こうした課題が見えてきたということは、逆に言うとこれらを改善することが出来れば、彼女たちの仕事を軌道に乗せる可能性が出てくるわけです。つまり、

・商品開発
・技術向上
・市場開拓

といったポイントに的を絞って今後の活動を組み立ていけば良い、ということになります。

現在、これに基づいて具体的なアクション・プランを策定中で、グループメンバーとの確認作業を行いながら、活動を進めて行く予定です。

写真1
ワークショップに参加したグループメンバーと。
写真2 グループメンバーと行ったワークショップの様子。一年間の農作業等のサイクルをカレンダーに表しているところ。

2004年5月11日
カトマンズ事務所長 小松豊明

 

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