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広がりを見せる学生の抗議活動

アメリカ軍によるイラクへの攻撃が始まった直後に、近い将来起こり得る石油不足に備えネパール国内の石油価格が大幅に引き上げられましたが、その政策に反対する抗議運動が活発化していた矢先の4月8日、ネパール西部のブトワルという町で抗議活動を行っていた学生グループに対し警官隊が発砲、学生の一人が死亡するという事件がありました。これに対し全国の学生グループが蜂起、翌9日には事件のあったブトワルで学生グループによって市場が閉鎖され、路上での抗議デモが続いた他、カトマンズ市内でも警官隊への投石や路上でタイヤを燃やすなど大規模な抗議行動が展開され、一時緊迫した雰囲気に包まれました。

当初石油価格の引き上げに対する抗議活動だったものが一人の学生の死をきっかけにその家族への保障や事件のあった郡の責任者の罷免要求、さらには現在の政治状況に対する抗議活動へと広がりを見せ始めています。14日付の報道によると13日に開かれた8つの学生組織による会議の結果、今後2度にわたる全国バンダ(ゼネラル・ストライキ)を含めた広範囲の抗議活動を行うことが決定され、学生組織の代表は、仮に彼らの要求通り石油価格が再び引き下げられたとしても、昨年10月に国王が前首相を解任した過ちを正さない限り抗議活動は続けられるだろうとしています。

長年続いてきたマオイストによる反政府活動が、今年1月末に行われた停戦合意により少なくとも一旦は終息し、ようやく多くの国民が安心して暮らせるようになったばかりなだけに、今回の学生運動が暴力的な方向へ走らないことを祈らずにはいられません。

2003年4月15日
カトマンズ事務所長 小松豊明

 

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