シャプラニール=市民による海外協力の会
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シャプラニールの歴史

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失敗から学ぶ
写真:耕運機の指導をする奉仕団員(1972年)
1972年春、日本の青年ボランティア50数名が、「バングラデシュ復興農業奉仕団」として前年に独立したばかりのバングラデシュへ派遣されました。

彼らが現地で見聞きしたのは、矛盾に満ちた援助の姿でした。援助によって潤っているのは豊かな人たちであり、国民の大部分を占める貧しい者にとって援助は無縁のものでした。同時に、多くの者はバングラデシュの美しい自然と人々の人情に強く魅きつけられました。

こうした4カ月の貴重な経験を持って帰国した団員有志は、「バングラデシュの人々にとって本当に役立つ援助とは何か?」ということを真剣に考えました。その結果、継続して活動していくための組織として「HBC(ヘルプ・バングラデシュ・コミティ)」を結成しました。現在のシャプラニールの前身です。

日本で街頭募金などの活動をしばらく行った後、HBCは74年の7月、ダッカに現地事務所「シャプラニール」(下記コラム参照)を設置しました。そしてマニクゴンジ県ポイラ村を活動拠点に定め、数名の日本人が住み込む形で農村プロジェクトを開始しました。

村では女性のための手工芸品生産協同組合の活動を中心に、成人の夜間学級や子どもたちのための青空学級の運営などを行っていました。

ところが77年4月、ポイラ村の事務所が10名前後の盗賊に襲われて2名の駐在員が重傷を負うという事件が起こり、これをきっかけに自分たちの関わりを見直さざるを得なくなったのです。

一時はバングラデシュからの撤退まで考えましたが、長い検討期間を経た後の80年、新しい形で村での活動を再び始めることになりました。それが現在の「ショミティ」(生活向上のための相互扶助グループ)への協力活動です。82年には成人識字学級が開設されるなど、現在の活動の原型がほぼ整いました。

83年には会の名称も「HBC」から「シャプラニール=市民による海外協力の会」に変更され、現在ではバングラデシュでの協力世帯数約12,000、識字学級の卒業生約30,000人、専従スタッフ66名を数える中規模NGOとして確たる地位を占めています。

96年からは新しい支援対象国として、ネパールでの活動を開始し、現地NGOと協力した支援活動を実施しています。また、2000年からは、バングラデシュの都市問題深刻化を受けて、ストリートチルドレンの支援も始めています。

年表はこちら→

シャプラニールの由来
その頃、吉田ユリノ(74年当時のダッカ駐在ボランティア)はあるベンガル人の一家と親しくなった。ところが、この家のおばあさんだけがどうしてもユリノという名前を覚えられない。意味を聞かれて英語のLilyだというと、おばあさんはバングラデシュの国花Water Lily(睡蓮。ベンガル語でシャプラ)ととりちがえ、以後彼女の名前はシャプラになってしまった。そしてダッカにグループの活動拠点として一軒家を借りた時、その家はシャプラの家(ベンガル語でニール)、つまりシャプラニールと呼ばれるようになった。…『シャプラニールの熱い風』より

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